そういえばWAIS-IIIの結果を公表していなかった
お久しぶりです。
WAIS-III受けてきました(今更?w) - ADHD高専生の日常 を更新して,とっくの昔に結果をもらっていたのにも関わらずすっかりご無沙汰しておりました。さすがADHDですね…って開き直るのはこの辺にしてそろそろ書こうと思います。待ってた人がもしいたら大変お待たせしました。ごめんなさい…汗
上の記事でも書いた(多分)通り,診断時に一度WAIS-Rを受けています。当時の結果は旧ブログに詳しく載せておりますのでこちらも参照してみてください。はいぱーあくてぃぶらいふ WAISの結果
今回は,その時の結果と比較しようと思います。もちろんRとIIIなんで単純比較はできませんが,ある程度の目安にはなるかと。
以下,数値等の情報については,前回→今回という表記順で書きます(Rにない項目は例外)。それと,群指数と下位検査は一番高い値を赤,低い値を青で書きます。
検査条件
結果
IQ,群指数(群指数はRにないので比較なし)
- 言語性IQ 126→132(前回比+6)
- 動作性IQ 89→106(+17)
- 全検査IQ 113→123(+10)
- ディスクレパンシー(言語性と動作性の差)*2 37→26(-11)
- 言語理解 129
- 知覚統合 101
- 作動記憶 145
- 処理速度 118
- ディスクレパンシー(群指数)44
下位検査の評価点
言語性検査
- 単語 14→16(+2)
- 類似 12→13(+1)
- 知識 14→16(+2)
- 理解 11→12(+1)
- 算数 15→16(+1)
- 数唱 18→17(-1)
- 語音整列(IIIのみ)18
動作性検査
- 絵画配列 6→9(+3)
- 絵画完成 8→9(+1)
- 積木模様 8→9(+1)
- 行列推理(IIIのみ)13
- 符号 12→15(+3)
- 記号探し(IIIのみ)12
- 組合せ 10→8(-2)
- 下位検査評価点の差 12→10(-2)
検査中の振り返りと数値について(今回の場合)
- 服薬してるおかげか最後まで割と集中できた。前回は途中で飽きて(特に絵画配列と絵画完成)諦めが早かった問題もあったが,今回はどうしてもわからないやつ以外はちゃんと答えを出した。
- 途中で投げ出さなかった絵画配列が大して良くなかったので(前の6点よりはいいけど)やっぱり時系列でものを整理するのは苦手だと思う。自力でスケジュールが組めない。
- 作動記憶系の下位検査は服薬で大きな差が出なかった。というか服薬前からやたら高かったからなあ…。これについては考えたことがあるので次回ちゃんと書きたい。ちなみに語音整列はやってる実感としては非常にしんどかった。
- 算数は数字で見ると大して変わってないけど問題の聞き返しが前回より減ったと思う。
- IIIの組合わせはラスト1問がかなり手こずった。8点の原因はそこだと思う。
- 処理速度が上がったのか視覚的短期記憶が上がったのかわからないけど動作性の中では符号の上昇が目立った。服薬が作業能力を上げることに一役買っているっぽい。
まとめ
RよりIIIのほうが数値が低めに出るという話を聞いたことがあるので,どうなるかと思ってましたが逆に高くなったものがほとんどでした。特に動作性検査については服薬の効果は大きいと思います。動作性そのものに直接効いてるというよりは,検査に集中できるから全体的にパフォーマンスが上がるって感じですかね。例えば,空間認知能力には影響しないけど,落ち着いて問題に取り組めるという感じです。ただ,それを言うと数唱と算数が服薬なしのときから高いのはなんでってなるので,そこはまた書こうと思います。
そして,服薬して受けたことによって,作業に集中するだけじゃどうにもならない根本的な要素が見えてきました。数値とそのバラツキだけで判断できるわけではないですが,服薬以外の対策を立てる上では十分な指針になりそうです。まだ,その辺は模索中なんですがね…。まあ,結論から言うと,受けてよかったです。次受けるとしたらIVの日本語版が出た時ですかね。